透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
腹膜透析 CQ 7 腹膜炎に対してどのような対策・治療を行いますか?
前田 邦博
1
,
伊藤 恭彦
1
1愛知医科大学腎臓・リウマチ膠原病内科
キーワード:
腹膜炎
,
ISPDガイドライン
,
抗菌薬治療
Keyword:
腹膜炎
,
ISPDガイドライン
,
抗菌薬治療
pp.709-712
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000531
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Ⅰ医学的背景
腹膜透析における腹膜炎は重要な合併症の一つであり,腹膜透析離脱の要因になる.
Ⅱキュア
腹膜炎が疑われたら,検体採取後できるだけ速やかに抗菌薬治療を開始する.
起因菌確定後は適切な抗菌薬を適切な期間使用する.
治療に抵抗する場合はPDカテーテル抜去も検討する.
Ⅲケア
カテーテル留置前や侵襲的検査の前には抗菌薬の予防投与が勧められる.
患者教育も腹膜炎予防に大きな役割を果たす.
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