症例による透析患者の画像診断
移植腎機能障害の鑑別に超音波ドップラー検査と炭酸ガス造影検査が有用であった1 例
松隈 祐太
1
,
土本 晃裕
1
,
升谷 耕介
1
,
岡部 安博
1
,
鶴屋 和彦
1
1九州大学大学院病態機能内科学
キーワード:
移植腎動脈狭窄症(transplant renal artery stenosis;TRAS)
,
pseudo―TRAS
,
経皮的血管形成術
,
炭酸ガス造影
Keyword:
移植腎動脈狭窄症(transplant renal artery stenosis;TRAS)
,
pseudo―TRAS
,
経皮的血管形成術
,
炭酸ガス造影
pp.311-315
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000378
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生体腎移植後の腎機能障害の原因は多岐にわたる.今回,生体腎移植から3 年後に亜急性に進行した移植腎機能障害の症例で,移植腎動脈狭窄症(transplant renal arterystenosis;TRAS)ではなく,より近位部である総腸骨動脈の狭窄(pseudo―TRAS)を認め,経皮的血管形成術(PTA)を施行し,治療が奏効した1 例を経験した.鑑別の際,特徴的な画像所見により診断に至ったため提示する.
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