今月の主題 血液ガスの基礎と臨床
ガス分圧と含量
炭酸ガス
角田 慎弥
1
,
梅田 博道
1
1名衛大内科
pp.146-148
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205764
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組織呼吸によって生じた炭酸ガス(CO2)は,血液に移行し,肺に運ばれ,ガス交換により呼気中に排出されるが,血液のなかで起きるCO2の物理化学的な反応はO2に比して複雑である.したがって,CO2は血液中にいろいろな形で存在している.
CO2含量とは,血液中の全CO2量をVol%で表現したものであるから,はじめに
CO2が血液中で,「どのような形で存在しているか」について考え,次に炭酸ガス分圧(Pco2)との関係についてふれる.
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