ケース・スタディ
CT にて両側腎腫大を指摘された慢性腎臓病患者の1 例
尾崎 太郎
1
,
祖父江 理
1
,
下野 愛子
1
,
國正 靖
1
,
西岡 里香
1
,
大西 啓右
1
,
中村 英祐
1
,
藤田 拓朗
1
,
守時 政宏
1
,
西島 陽子
1
,
串田 吉生
2
,
南野 哲男
1
1香川大学医学部循環器・腎臓・脳卒中内科
2同附属病院病理診断科
キーワード:
髄質囊胞性腎疾患(MCKD)
,
糸球体囊胞腎(GCK)
,
腎腫大
,
生体腎移植
Keyword:
髄質囊胞性腎疾患(MCKD)
,
糸球体囊胞腎(GCK)
,
腎腫大
,
生体腎移植
pp.1739-1746
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000284
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現病歴:8 年前より高血圧を指摘され,近医にて通院加療中であった.4 年前より腎機能障害を指摘された.血清Cr 2.0 mg/dL 程度で推移していたが,2.8 mg/dL まで上昇したため,腎機能障害の精査・加療目的に当院当科へ紹介となった.紹介時の腹部CT 検査では,左右ともに長径15 cm ほどの腎腫大を認めたが,常染色体優性多発性囊胞腎(autosomal dominant polycystic kidney disease;ADPKD)に合致する皮質囊胞は指摘されなかった.慢性的な腎機能低下を認める症例ではあったが,両側腎腫大と比較的急速な腎機能低下の原因精査のため,経皮的腎生検目的に入院となった.
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