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綜説
日本における慢性腎不全医療,特に献腎移植に関する話題と問題点
Current kidney replacement therapy in Japan:Topics about the renal transplantation using diseased donors
早川 邦弘
1
Kunihiro Hayakawa
1
1藤田保健衛生大学腎泌尿器外科
キーワード:
透析療法
,
生体腎移植
,
献腎移植
Keyword:
透析療法
,
生体腎移植
,
献腎移植
pp.391-395
発行日 2009年5月20日
Published Date 2009/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101745
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要旨 本邦の慢性腎不全医療は透析療法,腎移植とも,その成績のみならずQOLでも世界に誇るべき結果を得ている。しかし,相変わらず腎不全医療に占める腎移植の割合は極端に少ない。
日本における腎移植はいまだ生体腎移植が中心であり,献腎移植でも多くは心停止後ドナーからの提供という特殊な環境下にある。ドナーアクションプログラムなどの努力にもかかわらず,献腎ドナーが飛躍的増加をみない原因の1つとしては法律の問題がある。欧米ではexpanded criteria donorとして適応を広げて活用する動きや,HLAタイピングを行わずに,血液型だけで高齢者ドナーからの腎臓を高齢者レシピエントに移植する試みがなされている。本邦での今後の新しい動きと未来への光に期待したい。
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