Japanese
English
増刊号 腎代替療法のすべて
【第2章 腎代替療法への導入とその考え方】
1 慢性腎臓病(CKD) ③腎移植導入基準:腎移植の特徴と適応
Characteristics and indication of kidney transplantation
前田 真保
1
,
板橋 淑裕
1
,
酒井 謙
1
Maeda Maho
1
,
Itabashi Yoshihiro
1
,
Sakai Ken
1
1東邦大学医学部腎臓学講座
キーワード:
生体腎移植
,
献腎移植
,
先行的腎移植
Keyword:
生体腎移植
,
献腎移植
,
先行的腎移植
pp.38-43
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000397
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
日本の透析患者は年々増加し,2019年末に約34万人になった1)。これは国民の約360人に1人が透析療法を受けている計算になり,世界的には台湾についで第2位である。日本の腎代替療法の選択は約90%が透析療法で,残りの約10%のみが腎移植を選択していることとなり他の先進国と比べて少ない。このようなアンバランスの理由は,献腎移植が少ないこと,腎代替療法の選択に当たり腎移植の選択肢が提示されていないことなどが考えられる。後者は早急に解決すべき問題であり,本稿がその手助けになればと願い,以下,腎移植の特徴,適応について記載した。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.