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日本麻酔科学会第72回学術集会講演特集号 招待講演
脳内マクロファージの新時代:脳の形成と維持および中枢性疾患における多様な役割
A New Era for Brain Macrophages:Their Diverse Roles in Brain Development and Maintenance, and in Disease
河内 貴弘
1
,
増田 隆博
1
Takahiro KOCHI
1
,
Takahiro MASUDA
1
1九州大学生体防御医学研究所分子神経免疫学分野
キーワード:
脳内マクロファージ
,
ミクログリア
,
脳境界マクロファージ
,
脳機能
,
中枢性疾患
Keyword:
脳内マクロファージ
,
ミクログリア
,
脳境界マクロファージ
,
脳機能
,
中枢性疾患
pp.S127-S132
発行日 2025年11月20日
Published Date 2025/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/masui.2025130018
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はじめに
中枢神経系(central nervous system:CNS)には,脳実質内に存在するミクログリアと,硬膜・軟膜・脈絡叢など脳の境界領域に位置する脳境界マクロファージ(CNS border-associated macrophages:CAMs)の2種類のマクロファージが存在する。ミクログリアに関する研究はその発生由来や機能について長年にわたり進められてきた。一方,CAMsに関しても,単一細胞解析や遺伝子改変マウスなど新しい手法によりその発生や機能が明らかになりつつある。一方で,単一な脳内マクロファージ集団の特異的操作など,欠けている手法もある。本論文では,ミクログリアとCAMsの分類・発生から,生理機能,疾患への関与,そして将来的課題まで,最新の知見を論文に基づき概説する。

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