特集 耳鼻咽喉・頭頸部の画像診断―最新知見と将来展望―
【各論】 研修医から専攻医のための最新画像診断
内耳―めまい,中枢性疾患を含む
吉田 忠雄
1
Tadao Yoshida
1
1名古屋大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
画像診断
,
内耳
,
めまい
,
中枢性疾患
Keyword:
画像診断
,
内耳
,
めまい
,
中枢性疾患
pp.174-178
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000963
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はじめに
内耳および内耳道,小脳橋角部に至る聴覚路に対する画像検査は,難聴やめまいの精査の一部として行われる。主に高分解能側頭骨CTとMRIが用いられ,内耳ではCTで奇形の有無や内耳骨包の異常,MRIで聴神経腫瘍の検索や突発性難聴,メニエール病の精査が行われる。聴覚検査や前庭機能検査と組み合わせて内耳の画像検査を行うことにより,疾患の深い理解につながる。また,人工内耳手術の術前検査としてCTやMRIは必ず行っておくべき検査であり,人工内耳手術の方針を決定する際にも非常に有用な情報が得られる。
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