増刊号 それぞれの創傷治癒
Ⅱ.頭部・顔面・頸部 12.眼窩再建における創傷治癒
元村 尚嗣
1
1大阪公立大学大学院医学研究科形成外科学
pp.S136-S140
発行日 2024年6月30日
Published Date 2024/6/30
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2024130032
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はじめに
眼窩部再建(眼瞼再建,義眼床再建含む)は,外傷,腫瘍,先天性などのさまざまな疾病の後に必要となる。眼窩部再建の第一の目標は機能回復であり,第二は整容性の獲得である 1)。眼瞼再建においては眼球保護が最も重要となる。さらに眼窩部の再建に至っては,骨性眼窩と眼球を含む眼窩内容物に対する配慮が必要となる。
本稿では,眼瞼再建,眼窩再建,義眼床再建について,それぞれの解剖学的構造と特色,そしてそれらを鑑みた再建術式の選択について報告する。
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