増刊号 形成外科学界未来予想図
2.在宅における創傷管理の実際
木下 幹雄
1
1TOWN訪問診療所形成外科
pp.S6-S9
発行日 2023年6月30日
Published Date 2023/6/30
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2023130005
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ 概 要
厚生労働省が地域医療構想を計画し,地域包括ケアを推進する意図は,従来入院で診療していた慢性疾患群を在宅や施設へ帰して,地域の力を活用して支えていこうとするものである。褥瘡や糖尿病性足病変などの創傷分野について考えると,形成外科領域が抱える慢性疾患の代表的なものであり,地域での診療を推進する意味が大きい。本稿では,在宅での創傷管理をメインとした訪問診療を運営している著者が,何を思って開業に至ったのか,地域に創傷外科医は必要なのか,クリニックの運営として成り立つのか,など,形成外科医の新しい働き方について,できるだけ詳細に報告する。
Copyright© 2023 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.