投稿論文 症例報告
人工股関節再置換術中、ステム挿入までは無症状であったが、整復時に心停止したbone cement implantation syndromeの1症例
林 美鈴
1
,
仲嶺 洋介
,
石原 昌人
,
西田 康太郎
,
垣花 学
1琉球大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
骨セメント
,
再手術
,
術中合併症
,
心エコー図
,
心停止
,
肺循環
,
肺塞栓症
,
放射性核種イメージング
,
股関節置換術
Keyword:
Echocardiography
,
Reoperation
,
Intraoperative Complications
,
Heart Arrest
,
Pulmonary Circulation
,
Pulmonary Embolism
,
Radionuclide Imaging
,
Bone Cements
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.421-425
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022140590
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
われわれはbone cement implantation syndrome(BCIS)による術中心停止を経験した。症例は85歳の女性である。人工股関節再置換術中、骨セメント注入・ステム挿入まで無症状であったが、試験整復時に心停止した。迅速な処置により蘇生し、集中治療管理を行い、神経学的後遺症なく回復した。BCISは整復時にも発症するため、継続的なバイタルサイン注視と対応が麻酔科医には求められている。
Copyright© 2022 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.