投稿論文 症例報告
メトホルミン内服とプロポフォールを用いた全静脈麻酔が原因と考えられた乳酸アシドーシスの1症例
長松 大子
1
,
牧 盾
,
藤本 侑里
,
崎村 正太郎
,
瀬戸口 秀一
,
外 須美夫
1九州大学病院 麻酔科蘇生科
キーワード:
アシドーシス-乳酸
,
Metformin
,
Propofol
,
吸入麻酔
,
耳下腺腫瘍
,
術中合併症
,
静脈麻酔
,
腺リンパ腫
,
糖尿病
,
Desflurane
Keyword:
Anesthesia, Inhalation
,
Anesthesia, Intravenous
,
Acidosis, Lactic
,
Adenolymphoma
,
Metformin
,
Intraoperative Complications
,
Propofol
,
Parotid Neoplasms
,
Desflurane
,
Diabetes Mellitus
pp.1365-1368
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022069474
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プロポフォールを用いた全静脈麻酔中に、乳酸アシドーシスを来した症例を経験した。呼吸、循環に問題はなく、プロポフォールをデスフルランに変更することで速やかに改善した。患者は糖尿病治療薬のメトホルミンを術前日まで内服しており、不十分な休薬期間、手術侵襲に加えてプロポフォールの持続投与が乳酸アシドーシスの原因と考えられた。周術期のメトホルミン休薬が十分でない場合は、麻酔法を慎重に選択する必要がある。
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