投稿論文 症例報告
N-methyl-tetrazolethiol(NMTT)基を有する抗菌薬によるビタミンK欠乏症が疑われた骨盤内臓全摘術後の1症例
富田 寛生
1
,
神里 興太
,
照屋 孝二
,
渕上 竜也
,
垣花 学
1琉球大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
Cefmetazole
,
部分トロンボプラスチン時間
,
プロトロンビン時間
,
トロンボエラストグラフィー
,
Vitamin K
,
ビタミンK欠乏症
,
骨盤内臓器全摘術
,
直腸腫瘍
,
国際標準化比
,
Acarboxyprothrombin
Keyword:
Thrombelastography
,
Cefmetazole
,
Vitamin K
,
Vitamin K Deficiency
,
Partial Thromboplastin Time
,
Pelvic Exenteration
,
Prothrombin Time
,
Rectal Neoplasms
,
International Normalized Ratio
,
Acarboxyprothrombin
pp.629-632
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021256343
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
硬膜外併用全身麻酔による開腹骨盤内臓全摘術の術後にビタミンK欠乏症を発症した症例を経験した。その原因としてN-methyl-tetrazolethiol(NMTT)基を有する抗菌薬セフメタゾールの関与が疑われた。NMTT基を有する抗菌薬が周術期に投与されていた場合、予期せぬ凝固異常を生じることがあるため、凝固系の評価を厳重に行う必要がある。
Copyright© 2021 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.