発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245559
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著者らが肺切除術を行った原発性肺癌113例を対象に、術前止血・凝固系指標と臨床病理学的因子との関連性について検討した。その結果、全例の止血・凝固系データの平均値はいずれも正常範囲であったにも関わらず、臨床病理学的因子との組み合わせでは一定の傾向をもって有意に変動することが示された。一定の傾向で関連性がみられたものは病期とAPTT、T因子とAPTT、T因子と血小板、P因子とAPTT、e因子とAPTTの組み合わせであり、病理組織学的な進行度が高い症例ではAPTTが延長している傾向、または血小板が増加している傾向が示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2011