投稿論文 症例報告
ガストリン産生腫瘍摘出術中に異常高血圧を呈し、術後病理診断で傍神経節腫再発と診断された1症例
岩田 正人
1
,
葛本 直哉
,
宮田 麻世
,
山仲 貴之
,
沖田 寿一
,
森岡 匡世
,
中山 佳奈
,
下村 俊行
1奈良県立病院機構奈良県総合医療センター 麻酔科
キーワード:
Dopamine
,
Gastrins
,
Nicardipine
,
Norepinephrine
,
肝臓腫瘍
,
褐色細胞腫
,
高血圧
,
術中合併症
,
腫瘍再発
,
腹部腫瘍
,
傍神経節腫
,
Landiolol
Keyword:
Gastrins
,
Abdominal Neoplasms
,
Norepinephrine
,
Nicardipine
,
Liver Neoplasms
,
Hypertension
,
Intraoperative Complications
,
Paraganglioma
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pheochromocytoma
,
Dopamine
,
Landiolol
pp.555-558
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021207872
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褐色細胞腫に対し、副腎摘出術を行って7年間経過観察中の70歳代の女性の上腹部に腫瘤が発見された。術前画像および血液検査、選択的動脈内カルシウム負荷テストでガストリン産生腫瘍と診断され、摘出術が行われた。術中の腫瘍部操作時に異常高血圧を呈し、循環動態の安定に難渋したが、手術は完遂できた。術後の病理検査で、褐色細胞腫の異所性再発が疑わしい傍神経節腫と診断された。褐色細胞腫は、常に再発を考慮すべきことを痛感した。
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