投稿論文 症例報告
術中の循環動態の異常を契機にバセドウ病と診断された乳腺腫瘍の1症例
玉城 博章
1
,
関 博志
,
印南 靖志
,
伊東 真吾
,
三戸 順子
,
荻原 知美
,
大内 貴志
1東京歯科大学市川総合病院 麻酔科
キーワード:
高血圧
,
Graves病
,
術中合併症
,
乳房腫瘍
,
頻拍
,
葉状腫瘍
Keyword:
Tachycardia
,
Graves Disease
,
Hypertension
,
Intraoperative Complications
,
Phyllodes Tumor
,
Breast Neoplasms
pp.550-554
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021207871
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47歳の女性に対し、乳腺腫瘍摘出術が施行された。術中、異常頻脈と高血圧のため麻酔管理に難渋した。甲状腺機能亢進症が疑われ、術後採血でバセドウ病と診断された。術前診察では疾患の存在は疑われなかったが、患者は入院時から頻脈を呈していた。原因不明の頻脈は甲状腺疾患の存在を示唆する可能性があるため注意を要する。
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