投稿論文 短報
麻酔導入直後に高度の無気肺を生じた1症例
山口 聡
1
1東葛病院 麻酔科
キーワード:
喀痰
,
タバコ喫煙
,
気道閉塞
,
吸入麻酔
,
胸部X線診断
,
喘息
,
無気肺
,
Sevoflurane
,
胸部CT
Keyword:
Pulmonary Atelectasis
,
Asthma
,
Anesthesia, Inhalation
,
Tobacco Smoking
,
Sputum
,
Airway Obstruction
,
Radiography, Thoracic
,
Sevoflurane
pp.1064-1067
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021033164
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52歳女。腰部脊柱管狭窄症に対して腰椎固定術を予定し、全身麻酔導入直後に広範囲の無気肺が生じた。要因として、手動換気時に相当量の気道分泌物を気管支に押し込んでしまった可能性が考えられた。また、導入時に純酸素(10L・min-1)で換気していたことから、吸収性無気肺をきたしやすい状態であったと考えられた。さらに、患者が術前の禁煙を遵守していなかったことも一因と考えられた。
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