投稿論文 紹介
超緊急帝王切開に迅速に対応できる手術室運用体制の構築
野田 祐一
1
,
駒澤 伸泰
,
日南 淳子
,
灘本 武
,
藤田 太輔
,
日下 裕介
,
南 敏明
1大阪医科大学 麻酔科学教室
キーワード:
病院救急医療サービス
,
手術室
,
新生児学
,
全身麻酔
,
帝王切開術
,
産科麻酔
,
病院産婦人科
,
診療ガイドライン
,
部局間関係
,
病院麻酔部門
,
緊急手術
,
手術時間
Keyword:
Anesthesia Department, Hospital
,
Anesthesia, General
,
Anesthesia, Obstetrical
,
Emergency Service, Hospital
,
Practice Guidelines as Topic
,
Interdepartmental Relations
,
Neonatology
,
Operating Rooms
,
Obstetrics and Gynecology Department, Hospital
,
Cesarean Section
,
Operative Time
pp.651-655
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020278888
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超緊急帝王切開に迅速に対応できる手術室運用体制構築を麻酔科、産科、救急科、新生児科、看護部合同で行った。帝王切開緊急度の分類を30分以内のGrade A、1時間以内のGrade B、数時間以内のGrade Cおよび予定症例をGrade Dと設定した。Grade A症例は、(1)術前止血機能が不明であることと迅速な娩出の観点から全身麻酔で管理、(2)緊急帝王切開器材を備えた特定の手術室確保、(3)連絡系統の統一による迅速化を主とした院内ガイドラインを策定した。2017年4月から2018年7月末までのGrade Aは11症例であった。手術依頼から手術室入室まで平均11.8分、手術室入室から平均2.0分で麻酔開始となり、麻酔開始後平均5.6分で手術開始可能であった。手術開始後、平均2.3分で児が娩出された。手術室入室から児娩出まで平均9.9分(最短7分、最長16分)、手術依頼から、児娩出までは平均21.2分(最短10分、最長30分)であった。全症例、母児ともに予後良好であった。
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