投稿論文 症例
外傷によって生じた全耳介とその周囲皮膚の広範囲欠損に対して再建を行った1例
須貝 明日香
1
,
四ツ柳 高敏
,
上田 直弘
,
大沼 眞廣
,
北田 文華
,
北 愛里紗
,
権田 綾子
,
山下 建
1砂川市立病院 形成外科
キーワード:
組織移植
,
顔面外傷
,
組織エキスパンダー
,
軟部組織損傷
,
耳介
,
肋軟骨
,
耳形成術
Keyword:
Facial Injuries
,
Soft Tissue Injuries
,
Tissue Expansion Devices
,
Tissue Transplantation
,
Costal Cartilage
,
Ear Auricle
pp.982-988
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022312632
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21歳女性。7歳時の交通事故による外傷で生じた左耳介欠損と広背筋皮弁の皮島による醜形の改善目的で当科へ受診となった。初診時、外耳道は残存していたが、その周囲は側頭部から下顎部にかけて広背筋皮弁で被覆されていた。テッシュ・エキスパンダーを用いて移植されていた広背筋皮弁の皮島の皮膚を顔面と頸部皮膚、および頭皮で置換後、肋軟骨移植術による耳介再建を行い、二期的に耳介挙上術を施行した。その結果、耳介挙上術後6ヵ月で整容的にも満足のいく結果が得られ、術後6年経過現在、特に問題なく経過している。
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