投稿論文 原著
舌部低流速型血管奇形に対する舌切除術の検討
小倉 ふみ子
1
,
尾崎 峰
,
岩科 裕己
,
大島 直也
,
藤木 政英
,
中山 大輔
,
多久嶋 亮彦
1杏林大学 医学部形成外科
キーワード:
嚥下障害
,
構音障害
,
舌疾患
,
舌切除術
,
リンパ管腫
,
後向き研究
,
治療成績
,
血管奇形
,
咀嚼障害
Keyword:
Articulation Disorders
,
Tongue Diseases
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Lymphangioma
,
Glossectomy
,
Deglutition Disorders
,
Vascular Malformations
pp.108-115
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022129865
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院で舌部低流速型血管奇形に対し舌部分切除術を行った8例(男性1例、女性7例、平均年齢31歳)について検討した。その結果、整容性の改善目的で病変縮小術を施行した5例では、いずれも効果的な病変縮小が得られていた。術後も切除部位や切除量によって構音障害などの口腔機能障害が新たに生じる例はなかった。一方、構音障害の改善目的に手術を施行した3例では、いずれも構音機能の改善が得られず、構音障害の主な要因は舌根部を中心とした病変の存在にあると考えられた。
Copyright© 2022 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.