特集 エキスパートに学ぶ産婦人科縮小手術・低侵襲手術のトピックス
5.単孔式ロボット手術
松浦 基樹
1
M. Matsuura
1
1札幌医科大学産婦人科(准教授)
pp.747-750
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003908
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da Vinci SPは,単孔式(single port)手術に特化した手術支援ロボットであり,1つのポートから3本の多関節鉗子と3D HD内視鏡を挿入し,体内で三角配置を形成することで狭小空間での精緻な操作を可能とする。本稿では,da Vinci SPの開発経緯,システム構成,および婦人科手術における特徴について概説する。SPはcobra modeやabove/below機能を備えた内視鏡により柔軟な視野形成が可能であり,elbowおよびwrist構造を有する鉗子によって単孔式手術で問題となる鉗子干渉を軽減しつつ高い操作性を実現する。またnavigator機能により鉗子配置を直感的に把握できる。近年の報告では,SPを用いた婦人科手術は安全かつ実施可能であり,従来機種と同等以上の有用性が示されている。SPは単なる低侵襲化を目的とした機器ではなく,深く狭い術野へのアクセスを最適化した新たなロボットプラットフォームとして期待される。

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