特集 肥満と産婦人科疾患―最新知見と実践アプローチ
Ⅱ.肥満と産婦人科疾患
2.肥満と周産期合併症
杉山 隆
1
T. Sugiyama
1
1愛媛大学医学部附属病院(病院長)
pp.215-219
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003755
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肥満はGDM,HDP,帝王切開,巨大児,胎盤機能不全,先天異常など種々の周産期合併症の強いリスク因子である。胎盤では炎症・酸化ストレス・栄養輸送異常が惹起され,胎児発育はHFDおよびLFD児どちらも生じうる。さらに,母体肥満は児の肥満や耐糖能異常を高めるなど,DOHaD理論に基づく長期的な影響を及ぼす。日本では非肥満でもGDMやHDPが多いアジア人特性と,若年女性のやせと30~40代の肥満という二極化が特徴である。妊娠前の減量を含むプレコンセンプションケア,妊娠中の管理,産後のNCD予防を包括的に進めることが,母子の短期・中期・長期的アウトカム改善に不可欠である。

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