特集 肥満と産婦人科疾患―最新知見と実践アプローチ
Ⅱ.肥満と産婦人科疾患
1.肥満と不妊症・月経異常
髙橋 望
1
,
原田 美由紀
2
N. Takahashi
1
,
M. Harada
2
1東京大学医学部附属病院女性外科
2東京大学大学院医学系研究科産婦人科学
pp.209-214
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003754
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
肥満は女性の生殖機能に多面的な影響を及ぼす。内臓脂肪の増加に伴うインスリン抵抗性や高インスリン血症は,アンドロゲン過剰や視床下部-下垂体-卵巣(HPO)軸の機能異常を引き起こし,無排卵や月経不順の原因となる。さらに卵巣や卵子の質の低下,子宮内膜の着床能低下,慢性炎症や酸化ストレスの増加を介して,妊孕性の低下をもたらす。治療の第一選択は生活習慣の改善だが,肥満は生殖医療成績だけでなく周産期転帰にも影響するため,多職種による包括的管理が重要である。

Copyright © 2026, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.

