症例
妊娠中に重症化したマムシ咬傷に対し抗毒素血清を投与し効果を示した症例
松本 日向
1
,
山本 美紗子
1
,
信正 智輝
1
,
清重 紗也
1
,
多賀 悠希子
1
,
澤山 咲輝
1
,
高倉 賢人
1
,
多賀 敦子
1
,
藤田 浩平
1
H. Matsumoto
1
,
M. Yamamoto
1
,
T. Nobumasa
1
,
S. Kiyoshige
1
,
Y. Taga
1
,
S. Sawayama
1
,
M. Takakura
1
,
A. Taga
1
,
K. Fujita
1
1大津赤十字病院産婦人科
pp.77-82
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003709
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マムシ咬傷は漁村や農村地域を中心にわが国で年間1,000~3,000件発生していると推定されている。マムシ咬傷による症状は局所の腫脹や疼痛であるが,重症化すると横紋筋融解症や急性腎不全,播種性血管内凝固(DIC)などを合併する場合があり,死亡率は0.8%との報告がある1)。今回われわれは,妊娠中に重症化したマムシ咬傷に対し抗毒素血清投与により軽快し,その後無事に経腟分娩に至った症例を経験した。副作用には十分な注意が必要だが,抗毒素血清の投与は妊娠中のマムシ咬傷に対して有効な治療法の1つとなる可能性がある。

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