Japanese
English
症例報告
マムシ咬傷の1例—重症化の予測について
A case of viper(Agkistrodon halys blomhoffii “Mamushi”) bite:Prediction of potential to become severe
浜出 洋平
1
,
山本 修司
2
,
佐藤 英嗣
1
Yohei HAMADE
1
,
Shuji YAMAMOTO
2
,
Hidetsugu SATO
1
1帯広厚生病院皮膚科
2帯広厚生病院麻酔科
1Division of Dermatology, Obihiro Kosei General Hospital, Obihiro, Japan
2Division of Anesthesiology, Obihiro Kosei General Hospital, Obihiro, Japan
キーワード:
マムシ咬傷
,
マムシ抗毒素血清
,
腎不全
,
重症化予測
Keyword:
マムシ咬傷
,
マムシ抗毒素血清
,
腎不全
,
重症化予測
pp.427-430
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204464
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要約 41歳,男性.右母指をマムシに咬まれ,2時間後に受診した.初診時に右前腕の腫脹を認め,翌日には右腕全体に腫脹が進行し,血清中のクレアチンキナーゼ(CK)とミオグロビンの高値も認めた.マムシ抗毒素血清を投与し,症状は第4病日から軽快傾向となり,腎不全などの合併症を起こさず退院した.マムシ咬傷は時に致命的となるため,末梢血白血球数(WBC)やCK値から重症化する可能性が高い症例の予測を含めたマムシ咬傷治療フローチャートを作成した.このフローチャートの重症化予測項目に該当した場合は,重症化に備えて速やかに高度治療へ移行できるような体制を整えておくことが重要である.
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