特集 産婦人科医が担うべき産道裂傷の包括的ケア―女性のQOLを守るために
企画者のことば
遠藤 誠之
1
Masayuki Endo
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻生命育成看護科学講座(教授)
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003562
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分娩における産道裂傷は,産婦人科医が最も頻繁に直面する合併症の1つでありながら,その診断や修復の重要性が見過ごされがちな領域でもあります。軽度の会陰裂傷から深い肛門・直腸への損傷,さらには頸管や子宮本体への損傷まで,その病態は多岐にわたりますが,不適切な処置が後年にわたり女性の生活の質(QOL)に深刻な影響を与えることは,まだ十分に共有されていません。

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