特集 子宮頸がん予防の最前線
企画者のことば
関根 正幸
1
Masayuki Sekine
1
1琉球大学大学院医学研究科女性・生殖医学講座(教授)
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003532
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今や世界は「子宮頸がんを過去の病気にする」という世界保健機関(WHO)の提言どおり,子宮頸がんの撲滅・排除に向けて着実に動き出しています。その状況のなか,先進国では唯一日本だけが取り残され,子宮頸がん罹患率が減少していません。約9年続いた「HPVワクチン積極的勧奨の中止」ですが,ようやく2022年4月に勧奨が再開され,同時に開始されたキャッチアップ接種は2025年3月に部分的終了となっています。また,厚生労働省が進める「HPV検査単独法」は,2024年4月からの開始準備が各自治体に指示されてから1年が経過していますが,各自治体とも準備に難渋している状態と聞きます。

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