臨床経験
M型およびO型のリングペッサリー3種を用いた骨盤臓器脱の保存的治療の実際
松本 直樹
1
,
松本 常嘉
1
N. Matsumoto
1
,
T. Matsumoto
1
1松本産婦人科医院
pp.601-609
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003423
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リングペッサリー3種(キタザトM型,キタザトO形,ウォーレス)を用いた保存的治療を骨盤臓器脱72例に行った。初回に選択したペッサリーはキタザトM型が,最終はウォーレスが最も多かった。ペッサリー治療は99%で有効で,治療を終了したのは16%であった。治療により下垂感,排尿障害は,それぞれ治療前100%から治療後17%に,治療前67%から治療後19%に減少した。全体の5年継続割合は75%と計算された。初回に選択したペッサリーの有害事象があると継続割合が低かった。このような治療は臨床において有用である。

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