臨床経験
当センターにおける50歳以上の高年妊娠の周産期予後
佐藤 真子
1
,
黒木 李穏
2
,
木戸 道子
2
,
津村 志穂
2
,
宮内 彰人
2
M. Sato
1
,
R. Kuroki
2
,
M. Kido
2
,
S. Tsumura
2
,
A. Miyauchi
2
1日本赤十字社医療センター初期研修医
2日本赤十字社医療センター産婦人科
pp.201-205
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003311
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近年,女性の社会進出などにより,高年妊娠が増加している。当センターでの50歳以上の妊娠における母児の周産期予後について検討した。50歳以上群ではほとんどが卵子提供による妊娠であり,経腟分娩率は低く,帝王切開率が高かった。一方で,新生児仮死率や臍帯血pHは40~44歳群・45~49歳群と比べて有意差なく,NICU入院率には45~49歳群と比べ有意な上昇は認めなかった。年齢の上昇に伴い周産期のリスクは上昇するが,適切な周産期管理により母児の予後を比較的良好なものにすることができた。
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