臨床経験
当センターにおける精神疾患合併妊娠の検討
松本 恵
1
1国立病院機構九州医療センター
キーワード:
うつ病
,
新生児仮死
,
新生児離脱症候群
,
精神障害
,
統合失調症
,
早産
,
帝王切開術
,
てんかん
,
妊娠合併症
,
不安症
,
自然分娩
,
パニック症
,
後向き研究
,
病勢悪化
,
Olanzapine
Keyword:
Asphyxia Neonatorum
,
Anxiety Disorders
,
Mental Disorders
,
Cesarean Section
,
Depressive Disorder
,
Epilepsy
,
Obstetric Labor, Premature
,
Natural Childbirth
,
Neonatal Abstinence Syndrome
,
Pregnancy Complications
,
Retrospective Studies
,
Schizophrenia
,
Panic Disorder
,
Disease Progression
,
Olanzapine
pp.1805-1810
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2017099171
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過去5年間の精神疾患合併妊娠の分娩症例107例を対象に、母児の転帰について後方視的検討を行った。その結果、双胎4組を含めた出生児は110例で、年齢18~44歳(中央値32歳)であった。精神疾患の内訳は多い順に、統合失調症17例、不安障害13例、てんかん9例、その他であった。妊娠前からの投薬治療は75例で、妊娠を契機に中断28例、妊娠中に多剤併用18例であった。精神症状の悪化は31例で、その内6例は産褥期に悪化していた。帝王切開は36例で、4例は精神疾患の悪化による適応であった。出生児については早産児17例、出生体重1027~3098g、新生児仮死4例、新生児離脱症候群1例、形態異常(多指症など)2例で、授乳方法は母乳/混合64%、人工乳36%であった。
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