特集 がんサバイバーにおける女性医学―産婦人科医にできること
各論
7.知っておきたいがんサバイバーのアピアランスケア
藤間 勝子
1
S. Toma
1
1国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター(センター長)
pp.1563-1567
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003213
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がんやがん治療に伴う外見の変化は,身体症状のみならず心理・社会的な問題に派生し,患者に大きな苦痛をもたらす。この外見変化に伴う諸問題に対応するのがアピアランスケアである。国の第4期がん対策推進基本計画においても,がんとの共生分野で取り上げられており,医療機関内での対処が求められている。外見変化については審美的な問題と捉えられがちであるが,その本質は患者が社会性を維持しながらがんとともに生きていくことを支えることにある。具体的なケアとしては,ほかの有害事象同様に症状やプロセスに関する情報提供がまず必要となる。そのうえで患者の個別性に対応した心理社会的な支援も含めた包括的な支援を行う。
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