特集 がんサバイバーにおける女性医学―産婦人科医にできること
各論
6.がんサバイバーのセクシュアルヘルスとQuality of Life
渡邊 知映
1
,
渋谷 悠里子
1
C. Watanabe
1
,
Y. Shibuya
1
1昭和大学保健医療学部
pp.1557-1562
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003212
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がんサバイバーのがん治療後のセクシュアルヘルスは支援につながらないアンメットニーズになりやすい課題である。がん治療による性への影響はがん治療による器質的変化やホルモン環境の変化に起因するものに加えて,ボディイメージのような自己概念やパートナーとの関係性の変化などが影響し,複雑な様相を呈することがある。がん治療後の性への影響をがん医療側が拾いあげ,セクシュアルヘルスについて相談できることを保証すること,さらに小児・思春期世代のがんサバイバーの移行医療において,生殖だけではなく,女性のセクシュアルヘルスを担う産婦人科医の今後の役割が期待される。
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