特集 がんサバイバーにおける女性医学―産婦人科医にできること
各論
1.小児がん経験者の慢性健康障害リスクとトランジション・ステップ
清谷 知賀子
1
C. Kiyotani
1
1国立成育医療研究センター(医長)
pp.1519-1525
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003206
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小児がん治療成績は80%を超えるようになったが,小児がん経験者には,腫瘍の罹患と治療により,長期経過後にも晩期合併症とよばれる慢性健康障害をもつことが少なくない。既往症と慢性健康障害リスクをもつ女性の健康管理という観点からも,小児腫瘍医と産婦人科医が連携する意義は大きい。小児期から疾患,治療,合併症などについて,患児の発達・理解度にあわせて段階的に情報を伝え,ヘルスリテラシーを高めることが,成人移行を円滑に進める鍵になる。
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