特集 フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
Ⅲ 腫瘍
34.婦人科がん検診
城戸 絵里奈
1
,
榎本 隆之
2
E. Kido
1
,
T. Enomoto
2
1市立伊丹病院産婦人科
2市立伊丹病院遺伝子診療センター
pp.1317-1323
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003169
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
がん検診とは,がんの早期発見と死亡率減少を目的に無症状の健康な人に検査を行い,がんの疑いのある者を精密検査や治療に,疑いのない者を次回の検診に導く事業である。がん検診は大きく分けて対策型検診と任意型検診がある1)2)。対策型検診は公共的な予防対策として対象集団全体の死亡率減少を目的に実施するものを指し,健康増進法に基づいて市町村が行う住民検診が該当し,受診対象者に等しく受診機会があることが基本となる。任意型検診は個人の死亡リスクを下げることを目的として行うもので,医療機関・検診機関などの提供者の方針や利益を優先して医療サービスが提供される。いずれのがん検診でも無症状者を対象としており,すでに症状のある人や,診療の対象となる人は対象としていない。本稿では対策型検診について述べる。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.