今月の臨床 婦人科がん検診
正診率向上のための要点
1.婦人科がん検診時の問診のコツ
藤原 恵一
1
,
前畑 賢一郎
1
,
小田 隆司
1
,
長治 誠
1
,
河野 一郎
1
1川崎医科大学産婦人科
pp.35-37
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101097
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はじめに
婦人科がん検診を受診する女性の大多数は無症状である.したがって検診時の問診は,日常診療における「症状を訴えて来院した患者」に対する問診とは異なり,いわゆる「現病歴」をとる必要がない.一方がん検診時の問診の特徴は,無症状の受診者あるいは本人にとっては問題ないと思われている軽微な症状をもった受診者において,どのくらいの割合で異常が発見されるかを後に明確にするための重要なデータソースとなることだと言える.したがって,対象となる疾患の疫学的背景を十分理解した上で問診票は作成されるべきであり,設定された項目は空欄がないように回答されているかどうかをチェックする必要がある.
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