特集 世界の潮流についていこう! 婦人科がん診療2024
Ⅱ.子宮体癌
3.進行・再発子宮体癌への複合免疫療法の新規エビデンス
濵西 潤三
1
,
万代 昌紀
1
J. Hamanishi
1
,
M. Mandai
1
1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学
pp.345-350
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002918
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進行・再発子宮体癌のうち,化学療法未治療例に対する新規治療法として,昨年からこれまでブレイクスルーともいわれる,標準化学療法への免疫チェックポイント阻害薬の高い上乗せ効果を示すRUBY, NRG, AtTEnd試験結果が報告され,それらの有用性が世界中で議論されている。さらに維持療法についても,免疫チェックポイント阻害薬にさらにPARP阻害薬も上乗せしたDUO-E, RUBY-Part 2試験の有用性も示されつつあり,子宮体がん診療にも新しい複合免疫療法の潮流とともに,治療法の個別化や有害事象への対応など,克服すべき新たな課題もみえてきている。
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