原著
妊娠中のクラミジア治療後の妊娠後期における再検査の意義
宮澤 彩
1
,
山枡 誠一
1
,
石田 絵美
1
,
菊池 香織
1
,
百濟 佳奈
1
,
島田 勝子
1
,
楠本 裕紀
1
A. Miyazawa
1
,
S. Yamamasu
1
,
E. Ishida
1
,
K. Kikuchi
1
,
K. Kudara
1
,
K. Shimada
1
,
Y. Kusumoto
1
1阪南中央病院産婦人科
pp.1167-1170
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002737
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妊娠中のクラミジア感染は,早産や前期破水,低出生体重児,新生児クラミジア感染症のリスクであるが,これらを回避するための一連の検査治療方針は未確立である。当院では,妊娠初期にスクリーニングを実施し,陽性者は治療による陰性化確認後,妊娠34週頃に再検査を行い,再感染を調べている。2017年から6年間の当院の症例を検討したところ,再感染率は16.2%であった。再感染率は高率であり,周産期および新生児のリスク回避には,妊娠初期に加えて妊娠後期の再検も必要であることが示唆された。
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