特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 妊娠後期 妊娠中、飛行機に乗っても大丈夫でしょうか?
野田 佳照
1
,
関谷 隆夫
1藤田医科大学 医学部産婦人科学
キーワード:
妊娠後期
,
旅行
,
航空機
,
妊産婦の健康
Keyword:
Travel
,
Maternal Health
,
Pregnancy Trimester, Third
,
Aircraft
pp.203-205
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088305
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<回答のポイント>1)国内線と国際線では、妊婦の搭乗規定が異なる。2)国内線ではほとんどの航空会社の規約は共通しており、自由に搭乗できるのは分娩予定日の29日前までで、28日以内では医師の診断書、7日以内では医師の同伴が必要となる。3)国際線では航空会社によって基準が大きく異なる。自由に乗れるのは妊娠32週あるいは36週前までのことが多く、多胎妊娠では制限を設けている場合もある。稀に目的国が妊婦の入国を制限している場合もある。4)飛行機に搭乗すること自体の胎児への影響についてはエビデンスはないが、一般的な状況では問題はないと考えられている。5)飛行機に搭乗する際には、エコノミークラス症候群の発症を避けるために適度な運動と水分摂取が必要である。6)渡航先の特殊な感染症の情報を取得し、同時に自身の予防接種歴やウイルス感染症を把握しておく。
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