増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
微生物学的検査
細菌関連検査
淋菌
福地 邦彦
1
1昭和大学病院臨床病理診断科
pp.544-545
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223378
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検査の概要
ナイセリア属には24種の細菌が分類され,そのなかで2種の淋菌(Neisseria gonorrhoeae)と,髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)がヒトに病原性を有する.
淋菌は直径0.6〜1μmのグラム陰性双球菌で,線毛を構成する表面PilCが,ヒトの泌尿生殖器の粘膜上皮に,補体制御膜蛋白であるCD46とよく付着することで感染が成立する.患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失い,日光,乾燥,温度の変化,消毒剤で簡単に死滅するため,性交や性交類似行為以外で感染することは稀である.
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