特集 産婦人科における保険診療と自費診療
各論
3.保険診療におけるがん遺伝子パネル検査と治療選択
植木 有紗
1
A. Ueki
1
1がん研有明病院臨床遺伝医療部
pp.61-66
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002433
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がん遺伝子パネル検査は,がんにおける遺伝子発現解析から発がんドライバーを推定し,適切な薬剤選択を可能にする画期的な検査手法である。わが国において2019年から保険診療に導入され,検査対象患者と実施医療機関の限定はあるものの,大きな期待を集めている。本稿では現在の日本におけるがん遺伝子パネル検査の種類と違い,治療選択への導入について概説する。また,がん遺伝子パネル検査の結果,二次的所見として判明しうる遺伝性腫瘍関連遺伝子の取り扱い(germline findings)について解説する。
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