特集 どうする? 子宮腺筋症の管理
12.高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術
西田 正人
1
M. Nishida
1
1国立病院機構霞ヶ浦医療センター産婦人科
pp.1463-1469
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002374
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子宮腺筋症に対する保存的手術は,正常筋層と明瞭に分離できない病巣を的確に識別し,確実に除去しなければならない。病巣の識別は指先での触診で行い,除去には高周波切除器を用いる。子宮腺筋症は,その分布により囊胞性,部分性,全周性の3種に大別し,それぞれ古典的切除,Type Ⅰ術式,Type Ⅱ術式と,異なった術式で対応している。子宮腺筋症は子宮周囲に強い癒着を伴うことがある。安全に確実にこの癒着を剝離することは非常に大切である。一連の癒着剝離術,病巣除去術,子宮形成術について解説した。
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