症例
子宮腺筋症核出術後に凍結胚移植で成立した双胎妊娠の子宮破裂
池田 正純
1
,
山本 徒子
1
,
奥川 馨
1
,
横山 正俊
1
M. Ikeda
1
,
T. Yamamoto
1
,
K. Okugawa
1
,
M. Yokoyama
1
1佐賀大学医学部附属病院産科婦人科教室
pp.1525-1530
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002810
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子宮腺筋症は不妊症の原因として知られている。子宮腺筋症核出術は治療抵抗性の不妊症患者にとっては希望となる手術だが,子宮破裂や癒着胎盤などの重篤な合併症の報告があり,妊娠前からのインフォームド・コンセントと厳重な周産期管理が必要と考える。今回,子宮腺筋症核出術後に凍結融解胚2個を移植して二絨毛膜二羊膜双胎が成立し,妊娠19週に不全子宮破裂の診断で子宮切開,さらに癒着胎盤のため子宮摘出をせざるをえなかった症例を経験したので報告する。
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