特集 多囊胞性卵巣症候群の最新知見―生涯にわたる健康管理を見据えて―
企画者のことば
岩佐 武
1
Takeshi Iwasa
1
1徳島大学医学部産科婦人科学教室(教授)
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002252
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多囊胞性卵巣症候群(polycystic ovarian syndrome;PCOS)は排卵障害を主徴とし,アンドロゲン過剰症状など特有の臨床症状,卵巣の形態変化,および多彩な内分泌学的異常を伴う症候群である。PCOSの病因・病態はいまだ不明な点が多いが,内分泌学的,遺伝学的観点から精力的に研究が進められている。また近年では,PCOSのモデル動物を用いた研究が盛んに行われており,様々な組織を対象とした検討から,より詳細な発症機序が解明されつつある。
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