特集 知っておきたい! 合併症を伴う婦人科がん診療up to date
5.血栓症を有する婦人科がん治療の留意点
佐藤 豊実
1
T. Sato
1
1筑波大学医学医療系産科婦人科学(教授)
pp.831-835
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002229
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婦人科がん患者は治療前に静脈血栓塞栓症を合併している割合が高いことが知られている。その多くは無症候性であり,これに気がつかずに治療を行うと症候性VTEを発症させるリスクがある。特に肺塞栓症は患者の生命を脅かす。肺塞栓症予防のためには,施設により限界はあるであろうが,可能な限り治療前に静脈血栓塞栓症のスクリーニングを行い,無症候性を含めて静脈血栓塞栓症の有無や程度を把握して治療方針を立てる必要がある。
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