特集 知っておきたい! 合併症を伴う婦人科がん診療up to date
4.肥満患者における薬物療法の留意点
矢幡 秀昭
1
H. Yahata
1
1九州大学産科婦人科
pp.827-829
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002227
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婦人科がんで最も使用されるTC療法時の前投薬においては特に注意すべき点はないもののパクリタキセルは体表面積を2.0m2を上限とし,360mg/bodyまでとする臨床試験もある。また,カルボプラチンに関しては日本人のGFRの正常値は70~130ml/minとされており,少なくとも1,000mg/bodyを超えるような場合は投与量の上限を考慮したほうがよい。ベバシズマブには体重に関する上限はなく,PARP阻害薬にも体重に関する上限はないが,BMIが30を超えると有害事象が多くなるとの報告もある。
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