特集 知っておきたい! 合併症を伴う婦人科がん診療up to date
7.腎臓疾患を有する婦人科がん患者の留意点
森定 徹
1
T. Morisada
1
1杏林大学医学部産科婦人科学教室
pp.843-847
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002232
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Onco-nephrologyとは,腫瘍学(Oncology)と腎臓病学(Nephrology)を組み合わせた新たな概念であり,2つの学問領域がオーバーラップする病態に対する集学的なアプローチを指すものである1)。高齢化が進むわが国において,がん治療を行う医師が腎障害をもつがん患者を診察する機会が増えてきている。腎障害をもつ婦人科がん患者に対して適切ながん治療を行うための情報はいまだ十分とはいえない。がん化学療法における急性腎障害に加え,腎障害症例における周術期管理に焦点を当て,腎臓疾患を有する症例に関する婦人科がん診療の知見を紹介したい。
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