特集 知っておきたい! 合併症を伴う婦人科がん診療up to date
2.フレイルがん患者における薬物療法の留意点
温泉川 真由
1
M. Yunokawa
1
1がん研有明病院婦人科兼総合腫瘍科
pp.813-819
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002224
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高齢社会となり婦人科がんに罹患する高齢者の数は増えている。化学療法は全身の治療であり,臓器機能,身体・精神状態に大きい負担となる。予備能力の低いフレイルな高齢者にとっては重篤または致死的変化を生じる可能性があり,治療の適応,治療選択,そして治療中のケアが重要である。他領域と比較し,婦人科領域では高齢者に対するエビデンスや情報は決して多くはない。今後,婦人科医が高齢がん患者の診療・研究に興味をもち,協力し発展させることが重要である。
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