特集 知っておきたい! 合併症を伴う婦人科がん診療up to date
1.プレフレイルがん患者における手術治療の留意点
吉田 好雄
1
,
井上 大輔
1
Y. Yoshida
1
,
D. Inoue
1
1福井大学医学部産科婦人科
pp.805-811
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002223
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高齢がん患者に対して手術療法を実施する際に,術前の患者状態がfitであるかunfitであるかを判断し,患者家族と相談のうえ術式を決定することが極めて重要である。Fitの患者は,成人と同様な標準手術が受けられるが,unfitの患者は標準手術が受けられない状態の患者であり,unfitはさらに,いかなる手術にも耐えられない状態(フレイル:frail)と,元気な成人と同じ標準手術を受けることができないが,侵襲の少ない手術なら可能(プレフレイル:vulnerable)に分類される。本稿ではこれらの評価法を中心に解説する。
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