特集 知っておきたい! 合併症を伴う婦人科がん診療up to date
企画者のことば
梶山 広明
1
Hiroaki Kajiyama
1
1名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科学(教授)
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002222
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婦人科悪性腫瘍に関連する合併症には,発生頻度の多寡にかかわらず治療効果やquality of life(QOL)に深く関与する様々なものが存在します。また,一部の臓器合併症は急速な経過をとり,可及的早期より対処しなければ生命にかかわるものもあります。これらは手術や薬物治療の選択や継続の可否に直接関連するため,常に念頭においておかねばなりません。これらの合併症は日常臨床のなかでしばしば経験するものもあれば,稀ではあるが生じた場合にインパクトの高いものもあります。また治療前にすでに存在している合併症もあれば,治療中に顕在化してくるものもあります。いずれにせよ,いざ遭遇した際に担当医が円滑に対応できるかどうかが分かれ道となります。そのため,発症頻度の比較的多い合併症については最新の情報をアップデートし,稀な合併症については臨床の現場で十分に想起して対応できるように,引き出せる知識の定着を図っておく必要があります。
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