特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
3.LACC trialレポート後の子宮頸がんに対する低侵襲手術
小林 栄仁
1
E. Kobayashi
1
1大阪大学医学部産婦人科
pp.573-580
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002165
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この10年間で子宮悪性腫瘍に対する低侵襲手術は急速な広がりをみせてきた。その流れのなかで,2018年子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘出術が保険収載された。しかしほぼ同時にLACC trial(腹腔鏡手術は開腹より腫瘍学的劣位)の報告がなされ,子宮頸癌に対する低侵襲手術の潮流が大きく変わり,現在欧米のガイドラインでは手術療法のスタンダードは開腹手術となっている。この結果に対して様々な議論が現在進行中で行われている。最近の報告を中心に子宮頸癌に対する低侵襲手術について述べる。
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